「じへいしょう」と診断される「しょうがい」に対する「差別と排除」を糾弾し、「人権意識の極めて希薄な公教育の場」で、教室の独裁者によって、「しょうがい」のある子どもが、「教育」どころか、人としての「処遇」すらも、まともに受けられない状況を告発した我が家の闘争の原点となる記録です。

　ここでは、教員の実名を挙げています。
　このことについて、一言申し添えておきます。

　私たちは、「公教育の教員は公人」で在るとの理解と、公務の場で行なわれたことは、公的記録に残されているものとの理解、そして公的機関に提出した文書は、既に「おおやけ」のものであり、「情報公開」の立場からも、敢えて当該教員の姓名を匿名にすることの是非を考えました。

　しかし、いかに、我が子の「人権を侵害」し、我が家の名誉を毀損した人物であるとはいえ、そして、風の便りに聴けば、私たちの「糾弾闘争」を逆恨みして、さらに侮蔑の言葉をほざいている人物であるとはいえ、実名をそのまま掲載することは、現職職業教師である人物の「人権」を侵害することになるのです。
　
　「しょうがい」のある人への「差別と偏見」を糾せと主張する、私たちの基本的人権擁護の主張からも、実に「ジレンマ」であるのです。

　しかし、子どもを「人質に取られている学校という閉鎖社会」のなかで、何が行なわれ、何が為されていないのかを明確に語る必要も在るのです。

　ネット上の「匿名性」に隠れた「誹謗中傷」が横行しているとの指摘も在ります。

　私たちは、自治体のウエブ・マスターに、このホームページ開設を告げました。
　「ふくし」関係者、「きょういく」関係者に対して紹介するように要望しました。

　また現在、当該機関に相談いたし、私の所業が告発対象となり、然るべき処置を受けるものかを訊ねています。
　
　私の１９９３年時の「告発と要望」は、学校管理者からの極めて丁寧な「公文書」で当該教員の非を認め、改善を約束する旨の解決策が約されています。
　
　しかるに、当該教員は風聞では在りますが、前記の言動です。勿論、何の処分もされていません。
　「官に物申し、学校にたてつく、大それた、恐ろしい家族」との、謗りにまみれて、私たちは暮らしています。

　そうした現状をご理解のうえ

「実態調査要望書」をご一読いただき、またご批判、ご感想をいただきたいところです。
　
１９９７年９月

岩渕　進