1998年2月1日、私は「水戸パッケージ虐待事件」「白河育成園虐待事件」の被害者弁護団の副島洋明弁護士と面談する機会を持ちました。
その場は当地の知的「しょうがい」をもつ人の当事者運動体「札幌みんなの会」の第6回「知的障害者人権セミナー」の会場でした。
私はその基調講演として演壇に立った副島さんの「知的障害者虐待事件と＜人間の権利＞を考える」を拝聴して、その熱弁に触れ、私たちの運動を副島さんたちの運動と繋げる決意を致しました。
私たちはこれまで運動体を目指さず、家族としての生活の場からの「想いの主張」をしてきていました。
それは、「運動」や「活動」の「政治的利用」や「専売特許的・利己主義」の鼻持ちならない高慢な奢りを見てしまっていたからでした。
しかし、この間の「障害者虐待」の無残な「事件」の頻発の事態を見るとき、その原因を、この国の「ふくし」の現状の「構造的な欠陥と腐敗」にその責任があることを見抜きました。
それは個人の力量ではとても太刀打ちできない「巨悪」とでもいうべき、国家の「棄民化政策」です。
私たちは、そうした現実に発言し、運動を組織しなければなりません。
全国の心有る人々に呼びかけます。
もうこれ以上、「しょうがい」のある人々の「人権無視」の政策を許さない決意を固めましょう。
人的・物的なネットワークをつくり、「しょうがい」のある人・当事者の被害を訴える声を聞き、救済の即応体制を常備し、緊急避難のシェルターを持ち、告発、告訴の法的手段を断固としてとれる、そうした機関の必要性が今こそ問われているのです。
知的「しょうがい」のある人のための人権擁護機関
「人権センター」を設立しましょう。
滋賀県の「サングループ事件」、茨城県の「水戸パッケージ事件」、愛知県の「名古屋市立南養護学校体罰事件」、東京都青梅市の「しろまえ児童学園傷害事件」、山梨県の「聖ヨハネ学園事件」、そして福島県の「白河育成園虐待事件」などの「人権に関わる事件が頻発する事態（厚生省サマのオ言葉)｣は､
まさに心ある市民、ふくし関係者の「怒り」をかい、施設利用者とその家族の憤激をかっています。
それは、まさしく「氷山の一角」です。
特に現行の「警察制度」「裁判制度」では、「調書の信憑性」「証言の信憑性」を疑われ、どんなに残虐な虐待に遭っても「被害者にもなれない」で放置されている知的「しょうがい」のある人の「人権を正しく擁護する機関」が必要です。
私たちは、「障害問題人権弁護団グループ」の副島洋明弁護士の「問題提起」に応えます。
全国各地の心有る人々の地域での取り組みに期待します。
そしてネットワークで結びましょう。
人が人として支え合える社会、真のノーマライゼーション社会の実現のために！！！
インター・ネツトを単なる遊び道具としてでなく
真剣に「市民の表現の媒体、通信手段」として利用する皆さん！！
リンクして下さい！！
プリント・アウトして下さい！！
多くの心有る市民の皆さんの目に届くよう！！
そして、皆で「ふくし」の未来を語り合えるよう！！！
宜しく、宜しく、頼みます。
１９９８．２．２ ｂｕｃｈｉ拝
許すな！！虐待 見逃すな！！人権侵害
「水戸パッケージ虐待事件」「白河育成園大虐待事件」の被害者弁護団『人権弁護団』
副島 洋明弁護士の「虐待・人権侵害事件」追求！！ 第二弾！！！
特別養護老人ホーム
「シャローム東久留米事件」報告
必読！！副島 洋明弁護士 １９９８．８．３講演から
「知的障害者虐待事件を通して、障害者の人権とその権利擁護を考える
T．「白河育成園虐待事件」被害者弁護団資料
副島洋明弁護士から提供された「弁護団声明」などの資料を許可を得て公開します。
１．「白河育成園事件に関する弁護団声明」 1997年11月21日
２．「白河育成園事件に関する 緊急連絡書」 1997年12月8日
３．「白河育成園事件
報告書」 1998年1月11日
U．胸に刻め！ 忘れるな！ 「白河育成園」の暴虐を！！
１．「虐待施設＝白河育成園」関連の
毎日新聞の記事
２． 毎日新聞「関連記事掲載」紙面のコピー
V．「知的障害者の権利擁護に関する調査研究報告書」より
「知的障害者の権利擁護に関する調査研究委員会」
1993年報告
１．「知的障害者の権利擁護に関する
調査研究」
２．「権利擁護機関のあり方と
施設職員の倫理綱領
及び行動規準を中心に」
W．資料 人権関係宣言及び日本国憲法
１．世界人権宣言 （１９４８・１２・１０ 国連第３回総会採択）
２．知的障害者の権利宣言 （１９７１・１２・２０ 第２６回国連総会）
３．障害者の権利宣言 （１９７５・１２・９ 第３０回国連総会）
４．日本国憲法
（1946・１１・３交布 1947・５・３施行）